撮影画像の保管方法 | Blog | R+R Computer Factory
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    by Megumu Akahori
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    お久しぶりです、というより本当にご無沙汰してしまいました。
    今回は皆さんから良く質問をいただくのですが「どうやって撮影したデータを保管していますか?」という内容についてお話しをさせていただきたいと思います。

    実はこの質問ですが、正直正解はありません。
    というか、「自分自身が探しやすく、安全と思う方法で保管されていること」が正解と言って間違いないでしょう。
    要は「○年前くらいに、あそこで撮影した、あんな感じの写真ってすぐ出せる?」と言われた際に、スパっとその写真が出せればそれでOKなのです。

    ですが、どうも皆さんそれに苦労されているようで、私がスパっと写真をお出しすると決まって「どうやって保管してます?」と聞かれます(笑)
    ということで、本当に我流ではありますが、私の写真の保管方法をここでご説明させていただきます。

    とは言え、そんな大した話ではありませんので、肩肘張らずに気楽に読んでください。

    さて、撮影画像の保管で考えるべき点は「検索性」と「安全性」、それに加えて「容量」です。
    まずは「検索性」からお話ししますが、この「検索性」を確保するために必要となるのはフォルダ構造とフォルダ名の付け方に他なりません。
    私の場合ですと第1階層のフォルダには日付+撮影内容で名前を付けています。
    「[20170421] モデル撮影(○○さん)」という感じですね。
    ここでのポイントは「日付をフォルダ名の頭に持ってくること」です。よく「○○さん撮影(2017-04-21)」という感じでフォルダ名を付けている方がいますが、これだとフォルダ名はモデルさんの名前で並び順が決まることになります。
    そちらの方がわかりやすい、という方は当然その方法で問題ありません。
    ポイントとなるのは「何順で並んでいるとわかりやすいのか?」ということを十分に考えた上で第1階層のフォルダ名をつける、ということです。

    そして第2階層以下ですが・・・、ここを考える時にいきなりフォルダ名を考えるのではなく、一度日本語の文章で考えてみるとわかりやすくなります。
    私のフォルダ構造だと「○年○月○日に○○の撮影を行った○○というカメラの○○枚目のカード(セット)に保存された○○形式のファイル」という形に全てのファイルが整理されるようになっています。
    「○年○月○日に○○の撮影を行った」という部分は先ほど第1階層でフォルダ名として指定していますので、第2階層は「○○というカメラの」という部分、第3階層が「○○枚目のカード(セット)に保存された」、最後の第4階層が「○○形式のファイル」ということになります。

    これをフォルダ構造に書き直すと [YYYYMMDD] ○○の撮影 / ○○というカメラ / ○○枚目のカード(セット) / ○○形式のファイル、という順にフォルダが作られることになります。
    実際のフォルダ構造で書くと [20170421] モデル撮影(○○さん) / Canon(1DX2) / Set1 / RAW / xxxxxxxx.cr2、という形でファイルが保管されています。
    このように、自分がファイルを探すときにどのような形になっているかを一度日本語で考えてみて、その言葉に合わせてフォルダ階層を作っていくと、確実に検索性が高まっていくことになります。
    まあ、これは写真ファイルに限ったことではなく、パソコンにファイルを保管する場合の基本でもありますので、覚えておいて損はないかと思います。

    で、フォルダが出来上がったら実際に写真ファイルを保存していくわけですが、ここで問題は「最近のカメラはファイルの容量が非常に大きい」ということです。
    以前もお話しましたが、画素数競争の影響で1枚あたりのファイルサイズがJPEGでも5~6MB、RAWになると20~30MBというサイズになってしまい、RAWで500枚も撮影しようものなら10GBをゆうに超える保存領域が必要となってしまいます。
    それをDVDに保管していくと1回の撮影ごとに何枚ものDVDを作成することになり現実的ではありません。
    となるとテラバイト(TB)単位のHDDに保管していくということになりますが、ここで今度は「HDDだけに保管しておいて大丈夫か?」という安全性にも目を向ける必要が出てきます。
    自分も一時期はHDDを2台準備して、2台ともに同じ内容を保管しバックアップをとるということをしていましたが、HDDはあくまで「消耗品」です。
    数年で劣化しアクセスできなくなったり、劣化する前にクラッシュして使えなくなったりすることもあり「HDDは永久に保管しておける場所ではない」というのは周知の事実です。
    当然HDD2台で保管しておいたとしても「どちらのディスクも吹き飛んでデータが消滅する」というのは覚悟しておく必要がありますし、がんばってDVDに保管したとしてもDVDだって当然読み込めなくなる危険性をはらんでいます。

    ではどうやって安全に保管するか?

    私がたどり着いた答えは「自宅以外の環境にバックアップを残す」です。
    要は「クラウド上のストレージサービスにバックアップを残しておこう」ということですね。
    こうすれば自宅のHDDが破損しても、クラウド上のデータは残っていますし、クラウドサービスが停止してもHDDが残る、という二重構造が確保できます。

    とはいえ、そんな数TBのファイルをどこに置けるのよ?というお話ですが・・・
    少しamazonの営業みたいで気が引けるのですが、現在amazonでは「amazon drive」というオンラインストレージサービスを提供してくれています。
    その中に「Unlimitedストレージ」というサービスがあり、こちらは何TB使用しようが年13,800円という低価格でストレージを借りることができます。
    https://www.amazon.co.jp/clouddrive/home/
    毎年1個くらいは2TBの外付けHDDを購入しているのですが、安いHDDでも15,000円くらいはしてしまいます。
    バックアップ用に2台目のHDDを買うなら、同じ程度の金額で利用できるクラウドサービスを選択する、というのも一つの選択肢だと思います。

    ということで自分はHDDに写真ファイルを保管したらすぐにamazonクラウドにファイルをアップロードしバックアップをとる、という流れで写真ファイルの運用を行っています。
    オンラインストレージ側での保管は非常に簡単。
    自宅のHDDに必ず「HDD001」など名前を通番で付けるようにし、ストレージ側はそのHDDの名前と同じ名前のフォルダを第1階層に持ってくる、というだけです。
    まあ、所詮はクラウド上のストレージサービスなので、速度はお察しください、という感じではありますが、このおかげでスマホやタブレットからも写真をダウンロードすることができるようになり、場所を問わず写真のチェックを行うことができるようになります。

    写真の保管方法については色々と皆さんも思うところがあるかと思います。
    皆さんが「こうやって管理したい」というのを考えて、自分でやりやすいように保管していくのがベストであることは間違いありません。
    今回はあくまで私個人のやり方をお伝えしましたが、何かの参考になれば幸いです。

    

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