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宙玉レンズを作ってみよう
コメントはまだありませんすご~く今更感があるけど、EF 100mm F2.8L macroレンズを購入したので、それに合わせて、ちょっと前に流行した「宙玉レンズ」を創ってみることに。
せっかくなので(あんまりいないとは思うけど)「これから作ってみよう!」と思ってる方達のために、簡単に作り方を紹介します。まず準備するものは、チップスター(できれば長いもの)と、直径70mmのアクリル丸板、直径20mmのアクリル球、アクリル用接着剤。
私は一眼レフカメラに装着しますので、67mm径のレンズフィルターを用意しますが、レンズフィルターは装着するレンズの径によって異なりますので、67mm径が装着できるように、レンズに合わせてステップアップリングもしくはステップダウンリングを準備しておくと良いでしょう。
そして、アクリル丸板には中心に直径18mmの穴を開け、ドーナツ状にします。
と、この時点ですごく自作感が満載でハードルが高く感じられますが、これは全部自分でやりたい方か、もしくはとにかくお金をかけたくない方用のおはなし。
アクリル接着くらいだったら自分でやるよ、と言う方はこちらの「はざい屋」さんで、アクリル丸板とアクリル球を販売している上に、別途注文すると、ど真ん中に18mmの穴を開けて納品してくれます。(穴あけ無しだと板球セットで400円くらい、穴あけを入れて600円ちょっとです)
が…、まずこのアクリル接着が素人にはすごい難関。知らない人は普通に瞬間接着剤でくっつけようとしてアクリル板を白く濁らせてしまいますし、ちゃんとアクリル用接着剤を使っても、液が流れていってアクリル板を汚してしまいます。
でもご安心あれ、「あ~もう、そんな難しいなら作りたくないよ」という方のために、「マミンカ」さんがレンズ部分の完成品を販売してくれています。
自分でやってみよう!とか言って、何セットもアクリル板と球を無駄にするなら、2100円出して素直に完成品を買ってしまいましょう。
※私はアクリル板とアクリル球を3セット無駄にしました…。ということで、チップスターと宙玉レンズと、必要なものはこれで揃いましたので、ようやく次の工程に入ります。
次に、チップスターを食べます(笑)
宙玉レンズを作る方はともかく、完成品を注文した方は、届くまでの間に食べきっておきましょう。
まかりまちがってもここからの工程で「チップスターを食べながらやる」と、アクリル板が油でベトベトになります。さて、まずはマウント部分の作成です。
チップスターの蓋を外すと、その裏は簡単に何箇所かノリ付けされているだけ、というのがわかりますね。
指でうまいこと天板の部分を押していくと、簡単に外して枠だけにすることができます。うまいこと天板がはずれたら、ここに宙玉レンズをはめ込むのですが、ちょっとこだわりたい方は、黒の製本テープで養生してあげると、一眼レフのカメラなどに装着した時に雰囲気が出ます。
養生が終わったら、先ほどの宙玉レンズをこの中に押し込みます。結構押し込むのに力が必要ですが、これで宙玉レンズのマウント部分は完成です。
実はチップスターの箱は蓋の内側直径が70mmちょうどなので、70mmのアクリル板を使えば、このように接着剤無しでぴったりとはめ込むことができるんですね。
宙玉レンズの完成品を購入してしまえば、ここまでは意外と簡単だったでしょう?では、引き続き本体部分を作って行きます。
今度はチップスターの本体の方を使用します。チップスター本体の方はそこ板がしっかりした作りになっていますので、カッターなどを使って上手く底板をくり抜いてやります。
後で養生する場合はそこそこくり抜けていれば大丈夫です。
で、ここが重要なのですが、底板の部分は厚紙が折り返されていますので、結構な硬さがあります。
このままだとレンズフィルターにはめ込む時に相当な力を必要とする上に、下手をすると箱の外装や養生した製本テープを削りとってしまいますので、この折り返し部分を指でほぐして、少し柔らかくしておきましょう。ここまできたら後わずかです。
本体の箱を製本テープで養生して、底面にレンズフィルターをはめ込みます。
チップスターの箱は底面の外周直径が67mmなので、ステップアップリングやステップダウンリングを使う方は、67mmへの変換リングにはめ込んでください。最後に先ほど作った宙玉レンズのマウント部分を蓋側に装着して完成です。
本当は箱の長さはレンズの焦点距離によって切ってあげると良いのですが、上手く切らないと宙玉レンズの中心点がずれてしまったり色々問題が起きるので、箱はそのまま使用し、後で画像の方をトリミングするというのが一番楽な方法でしょう。
もし宙玉レンズまでの距離が遠いと言う方は、短いチップスターの箱を使ってみてください。
宙玉レンズのマウント部分はもちろん共通で使えますので、レンズの焦点距離に合わせて何本か宙玉レンズの本体を作っておくのも面白いかもしれませんね。宙玉レンズを使って、フォトライフを楽しんでください☆